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朝日新聞 2007年(平成19年)10月25日 木曜日 13版 愛河・遠 28面掲載

朝日新聞 2007年(平成19年)10月25日 木曜日 13版 愛河・遠 28面 掲載

収納ケース付きカバン

引き出し感覚「サッと出せる」

 携帯電話に財布、キーケース、本、手帳、化粧ポーチ、ペンケース。普段、持ち歩くカバンの中身だ。家に帰ると中身はぐちゃぐちゃ。自宅のかぎは底の方に潜っている。玄関前でカバンをゴソゴソ。うんざりすることもある。
  「いい方法はないかなあ」と思っていたら、「リタ」(東京都杉並区)のシンプルなカバンと、その中に入る「デルサット」と名付けた機能的な収納ケース(インバッグ)を見つけた。収納ケースに工夫がしてあり、肩に掛けたまま物を取り出せる。
 カバンの中に入れる収納ケースは数社が商品化している。リタは取り出しやすさを徹底的に追求した。
  A4判の基盤に小さな基盤を三つ取り付け、その上に大中小の布ポケットを五つ付けた。小さな基盤はそれぞれ上下に動くようになっており、取っ手を引き上げると、下段ポケットに入れた物も簡単に取り出せる。反対側には書類などの薄い物が入れられる。
  収納ケースは一緒に売られているトート型のカバンにそのまますっぽり入る。カバンの中に引き出しがあるような感じだ。カバンが膨らまず、外見もスッキリ。物が目いっぱい入っている割には軽く感じる。
  物を取り出しやすくするため、ポケットに細かいこだわりを施した。物が引っかからないようポケットの取り出し口だけを硬くした。マチの辺を1ミリ縫いつけ、重い物を入れてもポケットの形が崩れないから、もたつくことがない。
  収納ケースを入れるカバンは軽さを重視した。デザインはシンプルにした。黒や茶のほか、ゼブラ柄やヒョウ柄、デニム素材などもある。薄いパソコンの持ち運びができるシリーズは、全体の売り上げ個数の半分を占める人気商品だ。いずれのカバン口にも薄いカバーが上からかぶせられるため、上から中が見えない。
  東京駅北口前の複合商業施設・丸の内オアゾにあるバッグ専門店で今年1月から発売した。毎月100個ほどの順調な売り上げを維持している。外国人ビジネスマンも買って帰る。
  カバンを含めたブランド名はデルサットリタ。「サッと出る」を逆に読んでデルサット。それに同社長の須田圭子さん(53)がモットーとするリタ(利他)を付けた。
  リタのホームページ(http://www.dellsattolita.com/)で収納ケースだけの販売を始めた。購入層は圧倒的に働く男性たち。メモリーやケーブルなどパソコン機能を収納し、そのまま手持ちのカバンに入れて使っているという。

(山口恵理子)

メ モ

 須田社長は時間に余裕が出たため、発明をしようと一念発起。親友に「困ったことはないか」と聞いてみた。「カバンの中が散らかるのが困る」。その一言にアイデアを得て開発を始めた。
  直売店は名古屋市中区錦2丁目の「伏見地下街」の一角にある。シャッター街を活性化しようと今年5月に開いた。続いて8月には隣接して手作りティッシュボックスの店も開いた。
  写真上の価格は、カバンと収納ケースのセットで、1万2800円だが、1万4800円、1万6800円、2万5千円まである。
  問い合わせはリタショップ伏見店(052・223・2320)。

朝日新聞 2007年(平成19年)10月25日 木曜日 13版 愛河・遠 28面 掲載